千葉県長生郡
創建年代は不明。
少なくとも鎮座以来1,200年以上は、経過している。
九十九里浜の南端に位置するこの地は信仰の歴史も古く、発見された縄文集落では、祭祀を行った跡も残されていた。
祭神は、玉依姫命 (たまよりひめのみこと)。
社伝によると、海からこの地に上がり、姉の豊玉姫命(とよたまひめのみこと)から託された鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)をこの地で育てたという。
後に、成長した鵜葺草葺不合命と結婚し、4人の子を産んだと伝わる。
4番目の子が初代神武天皇。
・・ということは、
姉から男の子を預かり、大事に育て、後にその子の妻になった。。。
のか? まじで?
ところで、玉依姫という神は、他に全国各地の伝承にも登場している。
後の夫、鵜葺草葺不合命を育てた場所も様々。
名前も様々、玉依毘売命、玉依日売命、玉埼神、活玉依毘売命、等々。
海幸彦・山幸彦伝説では、未来の夫を育てる玉依姫として。
大和国の伝説では、三輪山にて大物主神の妻となった玉依姫。
宮崎県日南市の宮浦神社は、玉依姫の住居跡だった。
その他、○○の娘、△△の妹、水神だったり、龍神だったり。
色々すぎて、実体がまるで謎である。
分身がいるのか、どこでもドアを持っていたのか。。
ここで仮説だが、玉依姫とは、「タマヨリ」→「霊依」で、神や霊が憑依する巫女達の総称だったのではないか。
また玉依姫命には、女性の子供を生む能力を象徴するイメージもある。
「タマヨリ」の女性は、未婚のまま子を宿したり、選ばれて神の妻となったりしている。。。
そういう巫女的霊能力のある女性を総称して玉依姫命と呼んだのではないか。
もしくは、日御子(ひのみこ)とか卑弥呼とか。。
古来、女性の出産は、豊穣や繁栄のシンボルとされた。
人間の生命や自然の恵みを育むエネルギー。
そういうものが一つの神の姿としてイメージされたのが玉依姫命だったのでは。
という説。
ちょっと膨らましすぎかなー。
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