静岡県富士宮市
主祭神:木花之佐久夜毘売命(このはなのさくやひめのみこと)
2013年6月26日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、「富士山」を世界文化遺産に登録した。
富士山は、古来より山岳信仰の対象で、葛飾北斎らの浮世絵の題材にもなった文化的意義が評価されたものである。
まさに、自然に満ち溢れた日本の象徴的存在だが、富士信仰は、決してその美しさから始まった訳ではない。
静岡県富士宮市には、縄文時代中期の遥拝祭祀場と思われる遺跡が発見された。
太古の昔より、富士山が豊かな恵みをもたらすとともに、何度も繰り返す大噴火を人々は怖れ、偉大な神の怒る姿を重ねていたのである。
「福慈神(ふじのかみ)」と呼ばれた富士山の神霊は、平安時代に「浅間大神(あさまのおおかみ)」として祀られ、山麓に神殿が建立された。
これが、富士山本宮浅間大社の始まりと言われる。
地域に自然の恵みと壊滅的な被害を与え続けた富士山だったが、1083年(永保3年)を最後に際立った噴火活動は収束。
人々は、「遙拝」から「登拝」へ。
山頂に登ることを「信仰」と考える様になった。
現在、富士山8合目からは、富士山本宮浅間大社が所有する「神域」とされている。
ゴミ捨てちゃ、だめだよ。
【外部リンク】
http://fuji-hongu.or.jp/sengen/