先ごろ、佐賀県の吉野ヶ里遺跡で、弥生時代後期の有力者の墓かもというものが見つかって、「卑弥呼の墓かも・・」などという話題になったのはご存知でしょうか。
ですが、調査の結果、遺骨や埋葬品などの類は見つからなかったとの事。
果たして、邪馬台国は近畿にあったのか?それとも九州か?
というような報道をテレビで見ていたみなさん・・・、人ごとではありません。
私たちの住む地域には、「今宿古墳群」という古代の史跡があります。
それは、西区周船寺・今宿町・今宿青木・飯氏・徳永に点在する古代の有力者達が埋葬された17基からなる前方後円墳の集まり。
特に大きい7基は、現在、国の史跡に指定されています。
ここで、ご紹介したいのは、その中の「今宿大塚古墳」について。
週末は糸島へ向かう車で大渋滞する国道202号線今宿バイパスの北側。
全長64メートル、高さ15m、高祖山北麓の低台に位置する6世紀前半の巨大なお墓です。
1977年、全面に芝生が張られ、その周辺も綺麗な公園として整備されているので、いつも子供連れの家族達で賑わっています。
ただ、ここは古代有力者(王様?女王様?)のお墓。
今まで、円筒埴輪や武人埴輪、馬形埴輪や土器も出土しました。
が、諸々の事情で石室は未調査のまま・・・なのです。
石室とは、そのお墓の主が、当時のありとあらゆる宝物や記念の品と埋葬された場所です。
これまでも、糸島の多くの古墳石室から国宝級の品々が発掘されてきました。
ということで、今は普通に公園として利用されている場所から、たとえば「あの金印」なんか出てきてしまったら・・・。
と思うと、夜も眠れなくなるのは私だけでしょうか?