あったかい季節になってまいりました~。
という事で、時節柄の話題を。
今宿エリアには「今宿町」という地名がある。
今宿駅前
今宿東
今宿青木
それらに比べて、あまり知られていない。
今宿駅前で待機しているタクシーの運転手さんの間では、「小松原団地」という名で通っている場所だ。
なんでかは、わからない。
週末、糸島の名所を目指すドライバーやバイカーで、大混雑する西九州自動車道の南側。
標高314m、鐘撞山の麓にある斜面沿いの閑静な住宅街である。
春なので、ここでちょっと宣伝したいのだが、その場所には素晴らしい場所がある。
今宿町は、三十数年ほど前に開発された新しい住宅街で、当初移り住んできた人たちが、力を合わせて育ててきた桜並木がある。
全長200メートル余り、一直線に並ぶソメイヨシノの木々。
これが、まぁほんとに、ほんとに美しい。
誰が誰と話し合ってつくったものなのか。
どういう約束事だったのか。
この町をどんな風にしようと思ったのか。
ここまで美しい景観になるまでには、地域の方々の相当な努力や葛藤があったに違いない。
私が、ここに引っ越してきて5年。
毎年、花が散った後、そして、秋に葉が散った後、季節ごとに、地域の人々は、普通に花や葉、枝を片付けている。
もちろん、市や区の支援はない。
自分たちの住む場所を少しでも素敵なところにしたいという、いわゆる「公共心」がなせる事なのだろう。
かつての日本人が、普通にもっていた感覚。
私は、この様なところに住むことができて、心から幸せに思う。
現在、今宿には、若い家族や子供達、学生がどんどん増えている。
是非、こんな感覚/常識を受け継いで、未来に繋いだいただきたい。