広島県福山市
地元では
「一宮さん(いっきゅうさん)」
と呼ばれている。
今回から、同じ名前の一之宮が3社続くので、その理由を。
古代、瀬戸内海北の一帯には、「吉備(きび)」という名の大国があった。
エリアは、広島県東部から岡山県全域、兵庫県西部におよび、畿内、出雲と並んで強大な勢力を誇っていた。
国力の原動力は、「鉄」
「たたら製鉄」という技術である。
山、川、海から採れる砂鉄を原料とし、木炭の火力で精錬する。
ジブリ映画「もののけ姫」にも出てくるシーンである。
青銅よりも軽く加工しやすい鉄は、農業、林業、漁業、戦争、、あらゆるものに使用され、最先端の製鉄技術をもつ吉備は、超ハイテク国家に成長した。
瀬戸内海の温暖な気候。
鉄に加えて、弥生時代からの製塩技術までもつ吉備は、古代の楽園とも言える豊かな国だったと考えられる。
強くなりすぎた国、、、。
いつかは、より強い国によって滅ぼされるか、分断される。
というのが、世の常。
7世紀後半持統天皇の時代、朝廷勢力によって4国に分割された。
備後国
備中国
備前国
美作国
その状態は江戸時代まで続き、明治になると備後は、安芸と一緒に広島県になってしまう。
一時期、国力がヤマト王朝に並びかけた吉備は、今でもバラけたままである。
福山って、広島弁じゃないもんね~。
【標準語】 こんなに
【広島弁】 こがーに
【備後弁】 こぎゃぁに
全然違うよね。。。え?
【外部リンク】