森について。
自然豊かな日本、と言いたいのですが、多くの地域で、陽の光が足りず土壌が弱くなり、土砂災害の危険性がある「荒廃林」が、放置されています。
古代、私達が住むこの地域には「伊都国」が繁栄していました。
そこには人々の豊かな暮らしがあったそうです。
今でも背振山系の森には、木々や草花が生い茂り、そこから生まれる栄養素が、川海へと流れだし、 多くの海洋資源を生み出しています。
それは、決して自然に出来上がったものではなく、長い年月をかけて、人々が山を整えて来たから。
山が荒れると、海も枯れる。
森に分け入って、生えすぎた灌木を伐採し、苗木を植えて、年月をかけて育ててきたから、麓の田畑や海は潤っているのです。
人々の適切な手入れがあったからこそ、豊かな自然は保たれています。
しかし、手入れが行き届かず、昨今は増え続ける竹林が問題になっています。
ただ、山を荒らすと言われている竹については、あるキコリさんが、こう言いました。
「竹は、森が復活する最後の手段。荒れ果てた場所を浄化する為に繁殖します。風の谷のナウシカの物語に出てくる腐海みたいなもの。そうして数百年に一度、役目が終わったら、花を咲かせて一斉に枯れてしまう。決して悪者じゃないんです。」
竹を排除。ではなく、どうして竹しか育たないのか。
正しい知恵で、豊かな自然を次世代に引き継ぎたいものですね?
【外部リンク】