徳島県鳴門市大麻町
祭神・大麻比古神(おおあさひこのかみ)は、
古代氏族・忌部(いんべ)一族の祖と伝わる。
社伝では、
2600年前、神武天皇の時代。
祭神の孫、天富命(あめのとみのみこと)
が、阿波に移り住み、
麻など主要植物を育て、この地を開拓した。
地域を豊かにした事で、天富命を守護神として祀られたのが創建の由緒とされる。
ここからが本題。
現在も徳島県には、
「阿波忌部(あわいんべ)」
と呼ばれる人々がいる。
普段、目立つ存在ではないが、
数十年に一度、日本国にとって、大変重要な役割を果す。
新天皇即位。
天皇が、まさしく天皇になる儀式、
「大嘗祭(だいじょうさい)」
の時である。
儀式にあたり、
悠紀殿(ゆきでん)
主基殿(すきでん)
という2つの建物が造られ、
新天皇は、両殿に籠って、一晩を過ごす。
その時、神座には、
麁衣(あらたえ)
という衣が供えられる。
天皇の霊が着る神衣と言われる「あらたえ」を制作してきたのが、忌部氏の人々だった。
種撒きから刈入れ、製麻、織布 まで全工程を仕切り、儀式の場に納めてきた。
麻織物としては、世界最高峰の技術とも言われる。
天皇しか知らない世界に立ち会う忌部の衣。
古代、奈良から平安時代にかけて藤原一族が朝廷を牛耳った時代、多くの氏族は滅んだが、忌部は残った。
絶対勢力「藤原氏」に逆らうことなく、職業集団の立場を貫いた一族は、一切の政治的野心をもたなかった。。。のかも。
優れた能力で、神の衣を作り続けた忌部氏は、時代の強者に猜疑心を抱かれることなく、阿波の地で生き延びた。。
と考えられる。。。。かもしれない。
全く話は変わるが、阿波と言えば。
やっぱね、「阿波踊り」のことを少し。
ご存じ、徳島発祥の国民的盆踊りだが、
その中で、女踊りの集団が
「ヤットサー、ヤットヤットー」
と掛け声で場を盛り上げているが、その意味をご存じだろうか。。
実は、
「久しぶり~!ほんと久しぶり~!」
である。。。若い女性が集団で踊りながら。。大声で。
・・・なんかあのー、ヤバイんですけど。。
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