今宿地区納涼花火大会は、昨年の令和5年(2023年)を最後に、幕を下ろしました。
昭和58年(1983年)から続いた長垂海岸の「夏の風物詩」でした。
そもそも、花火の歴史は鎌倉時代まで遡ります。
文永11年(1264年)に蒙古軍が来襲した際に、火薬が持ち込まれました。
その後、武器としての火薬が、観賞用の花火になったは江戸時代です。
江戸幕府を開いた徳川家康公が、中国人によって打ち上げられた花火を見たことがきっかけで、諸大名の間で流行します。
本格的に花火大会が始まったのは、8世紀前半、江戸時代に隅田川で開催された大イベントでした。
当時の天下人、8代将軍吉宗公は、1733年5月28日、両国(隅田川)で「水神祭」を開催し、大飢饉で犠牲となった人々の慰霊と悪霊退散を祈願しました。
その際に、華々しく花火を打ち上げた事が、大きなインパクトとなり、全国に伝わっていきました。
が、定説ですが!
実は戦国時代末期、豊臣秀吉が朝鮮出兵の際、火薬の産地だった筑後の地を配下の豪族に管理させた事で、なぜか花火が誕生し、350年以上前に水天宮の奉納行事として「筑後川花火大会」が始まったという記録があります。
とにもかくにも、数百年を経て、蒸し暑い季節に、多くの人々が楽しめる数先発、数万発の美しい花火は、まさに「日本の夏の風物詩」となりました。
ところが・・、諸所の事由により、全国各地で、ものすごい勢いで花火大会が中止になっています。
主な理由として言われているのは、
・スポンサーの減少や自治体の財政難
・混雑や事故のリスクにより運営の困難化
・花火の煙やゴミ、騒音が環境に与える影響
・ボランティアやスタッフの確保の問題
色々あるとは思いますが、またいつか、今宿の海岸にも美しい花火が上がる事を、心から願っています。
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