わがまち博多区住吉の隣、上川端町には、博多の氏神・総鎮守、櫛田神社がある。
創建は天平年間の757年、今の奈良県松坂に祀られていた大幡主神と天照大神が、分霊されたのが始まりと伝わる。
以来、地元の人々や各時代の権力者によって大切に守られてきた。
ご存じ「博多祇園山笠」「博多おくんち」など、大きな行事が目白押し、いつも参拝客万来である。
で、今回紹介したいのは、境内の一角にずらっと並ぶ大きな石のこと。
称して「櫛田神社の力石」
ひとつの重さは、80~120kg。
古来より、日本各地には神事として石を持ち上げ、力試しを競うという風習があった。
傍らの石版には、こう説明書きがある。
昔、当社では、卯月相撲が盛んに行われ、多くの有名力士が力自慢に持ち上げた石を数多く奉納した。
文政13年、博多麹屋番に住んでいた怪力相撲取・飛梅(とびうめ)が61才の時に奉納した力石が有名である。
また、平成12年に御返宮を記念して、近年有名な力士の力石が奉納された。
とある。
ちなみに、
博多麹屋番は、今の博多区下川端2丁目、博多座周辺。
飛梅(名前がいい)が石を持ち上げた文政13年は、西暦1830年。
江戸末期の日本人平均寿命は30~40才。
将軍・徳川家斉の子も50人のうち、半数が20才前に死亡した時代の61才。。
「あやかりたい」と思うの当然だ。
ということで参拝者も「試石(ためしいし)」に挑戦できるが、奥さんと相談してからがいい。。。かも。
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