かつて、「時代劇六大スタア」という人達がいた。
昭和の戦前から戦後にかけて時代劇の大半で、主役を演じた6人の役者の事である。
阪東妻三郎
大河内伝次郎
片岡千恵蔵
市川右太衛門
長谷川一夫
で、本作に登場する 嵐寛寿郎
略して、アラカン
生涯で、300本以上の映画に出演した。
中でも、人気を決定的にしたのは、、なんといっても映画「鞍馬天狗」シリーズ。
「頭巾をかぶった覆面の強者が悪を懲らしめる」
という構図は、
月光仮面
タイガーマスク
仮面ライダー ・・・
と、その後のヒーロー物の原型となった。
本作で演じたのは、伊予大洲の殿様のお血筋。
藤堂家の16代当主・藤堂久宗である。
他界した次男の嫁・マリコ(真野響子)を探しに上京。
大洲で知り合った寅さんを訪ねて、柴又へやってくるというお話。
久宗様は、寅さんが大のお気に入りである。
その後、なんだかんだで、久宗殿さまは、無事も見つかったマリコと寅さんをくっつけて、地元の大洲で一緒に暮らす事を望む。
寅さんも大乗り気。
が、あえなく失敗。。
ラストシーンは、殿さまの地元・大洲。
本作は、最初から最後まで真夏。
うちわ扇ぎっぱなしの寅さんだった。。