久々に、寅次郎が旅から帰ってくると、おいちゃん・おばちゃんとさくら一家が旅行に行くところだった。
大分空港から高崎山、阿蘇、熊本から雲仙へと抜ける3泊4日。
留守番を引き受けるも、いまいち不機嫌な寅さんのテンションを一気に上げたのが、今回のマドンナ「りつ子」である。
演じたのは、岸恵子。
1950年代に一世を風靡したテレビドラマ「君の名は」真知子を演じた大女優である。
「会えそうで会えない」という事態が繰り返される恋愛ドラマのお約束パターンは、このドラマが元祖。
あなたは、
「真知子巻き」
をご存知だろうか?
全!日本女性が、真似をしたと伝わる。
で、
りつ子は、寅さんの幼馴染、柳文彦(前田武彦)の妹。
ある時、寅さんの想いに気づいて
「女として見られることはうれしいけれども困る」
「いつまでもいい友達でいたかったのに」
苦しい胸の内を明かす。
傷心
旅立つ寅さん。
冬は温暖な所へ、夏は涼しい所へ。。。
エンディングは、正月。
熊本、阿蘇山。
寅次郎の旅の傾向は、この作品から明確になった。
現在、岸恵子はパリ在住。
高級住宅街として有名なサン・ルイ島。
築400年の邸宅で一人暮らしをしている。
「たそがれ清兵衛」エンディングのナレーションは、ほんと!忘れられない。