元祖・お嫁さんにしたい女性第1位。
八千草薫の登場である。。
1947年、宝塚歌劇団に入団。
1952年、『源氏物語』で演じた少女時代の「紫の上」役が、バカ当たり。
大女優への階段を駆け上がることになる。
本作では、寅さんの同級生、幼なじみの千代を演じた。
離婚後、柴又に戻ってきた千代は、寅さんと久々の再会。
いろいろあった女性は、なぜか寅さんに癒される。
二人で訪れた亀戸天神。
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「わたしね?寅ちゃんと一緒にいると、、なんだが気持ちがホッとするの。寅ちゃんとなら、一緒に暮らしてもいいって、そう思ったんだけど、、。」
に対して、
「じょ、冗談じゃねーよ~、そんなこと言われたら、、」
腰を抜かして本心を言えない寅さん。
怖気づく寅さんを察した千代は、
「うそよ。やっぱり冗談よ。。。」
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シリーズ全48作中、最初で最後のマドンナからのプロポーズである。。。
千代を振ってしまった寅さん。。。
逃した魚は、鯨より大きかったというお話。
で、エンディングは、山梨県の北巨摩郡明野村。
弟分の登を相手に、
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おらぁ、言ったのよ。
お千代坊、どうか俺の事は諦めてくれぃ。
そこが、渡世人の辛ぇところよ~。
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寅さんバカだね~。
と思ったそこの貴男。
見栄張ったことないの?
ところで本作には、もう一人主役がいる。
女優、田中絹代。
1909年11月29日生まれ。
14歳で松竹からデビューし、清純派スターとして大人気を得る。
日本映画界の初代アイドルである。
年齢を重ねてからは、演技派として成長を遂げ、主役・脇役にこだわらない多才な演技力を評価され、生涯で約260本の作品に出演した。
本作で演じたのは、寅さんが訪れた甲斐駒ヶ岳の麓にある旧家の奥様。
「あなた、寅さんとか、言われましたな?」
たった数分の演技が深く、感慨深い。