長崎県対馬市
九州最北端に位置する対馬。
森林が島面積の89%を占め、太古からの原生林が多く残されている。
地理的条件によって、幾度となく歴史の舞台になった。
白村江の戦い、元寇、倭寇、朝鮮出兵、日露戦争、等々。
常に国防の最前線としての役割を担ってきた。
また、朝鮮半島との交易が盛んだった6世紀から9世紀、新羅から日本へ89回、日本から新羅へ45回、使節が派遣された記録が残っている。
すべて対馬を経由した。
日本の外交史には欠かせないホットラインだったのである。
神社の創建については、神功皇后が三韓征伐からの帰途、この地に8本の旗を納めた事が始まりとされる。
祭神は、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
海の守護神・豊玉彦の娘である。
鎮座するところは、伊豆山。
「伊豆」とは、神が鎮まる神聖な場所を意味する。
「いず」
「いつく」
「よりつく」
「いつくしま」
「いちきしま」
みな同じ。
「神が宿る場所」
なのである。
神代の時代、
ニニギの第2皇子・山幸彦は、竜宮で豊玉姫と結ばれる。
龍神の力を得た山幸彦は、兄の海幸彦を退け、ヤマトの王になった。
海を制した者が、日本列島を制したのである。
で、「海を制した」といえば、
一之宮シリーズ最終回に取り上げたい話題をひとつ。
日本人という民族について。
そのルーツはどこなのかについては諸説あり、、、。
ここで質問。
真夏の炎天下に聞こえる蝉の声
秋の夜長に聞こえる鈴虫やコオロギの鳴き声
これらを聞き取ることができるだろうか。
「あたりまえだろ」
と答える人も多いだろう。
が実は、世界の大半の民族には、全ての虫の声はただの「雑音」なのだ。
その中で、虫の鳴き声を「言語」としてとらえ、それぞれを聞き分けることができるのは日本人ともうひとつだけ。
ポリネシアの民
である。
新石器時代に海図も羅針盤も持たず、簡素な造りのカヌーで、地球の面積の3分の1に及ぶ海域に繰り出した、とんでもない民族である。
これだけで、あーだこーだは言えないが、夢がある。
我々は彼らの末裔なのか。。。
彼らが我々の末裔なのか。。。。。
アラモアナの夕日を見ると、なんとなくホッとするんだよね~。。
【外部リンク】
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