長崎県壱岐市
壱岐は、九州北岸の玄界灘上の島である。
「古事記」では、5番目に生まれた島とされ、
天比登都柱(あめひとつばしら)と呼ばれる。
「柱」とは、
天地を結ぶ交通路という意味で、
壱岐は、天と地を繋ぐ架け橋の役割を担っていたと考えられた。
島内全域に1000以上の神社が密集し、古くから神と人々が、いい感じで共存してきた場所である。
今も天津神、国津神、土地の人が発見した自然の精霊など、島のあちこちに大小の神社や祠(ほこら)があり、それぞれに神様が宿っている。
主祭神は、天忍穗耳尊(あめのおしほみみのみこと)
アマテラスの第5皇子。
ニニギノミコのと祖父である。
しかし壱岐島には、
他に、天手長比賣(あまのたながひめ)
と呼ばれる神社もある。
天手長男と天手長比賣
夫婦か。
兄妹か。
大陸と日本列島に挟まれた地で、双方の文化や産業を、絶妙なバランスで橋渡しをした指導者が神となったのでは。。
壱岐には、縄文以前の太古から人が住んでいた。
「魏志倭人伝」では、邪馬台国の支配のもと、「一大國」が存在したと記されている。
原の辻遺跡を中心集落とし、すでに人口は15,000人を超えていた。
集落跡からは、焼け焦げたシカやイノシシの肩甲骨、亀の甲羅が、大量に発見されており、それらが祭祀や占いに使用されていたことが想像される。
信仰先進国だったのである。
ところで、信仰につきものが酒。
県内有数の穀倉地として知られる壱岐。
16世紀、島の人々は、豊富な収穫高を誇る麦を原料に、壱岐独特の焼酎を作り出した。
「麦焼酎発祥の地」なのである。
なぜか、うに丼にピッタリ!
壱岐牛ともバッチリ!
【外部リンク】
http://www.ikikankou.com/wp/?p=748