「hinata」な?かっちゃんBLOG

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【越中国一之宮】高瀬神社と神職藤井家の人々について

富山県南砺市

 

主祭神:大己貴命(おおなむちのみこと)

 

創建の年代は不明。

 

大己貴命(大国主命)が、北陸平定を終えて出雲へ凱旋する途中、自身の御魂を高瀬の地に鎮めたことが始まりと伝わる。

 

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ここでは、高瀬神社の宮司を代々務めてきた藤井家について。


藤井家の先祖は、第38代天智天皇の第二子・武彦命である。

 

仁寿2年(852年)15代目の藤井秀方が、勅命により高瀬神社の宮司となった。

 

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以降、現在まで68代続いている。

 

およそ1200年間、越中と高瀬の人々のために祈り続けた家系である。

 

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歴史ある藤井家だが、いくつかエピソードも残されている。

 

以下、抜粋。

 

東大寺の重い年貢に反発、百姓達と協力し一揆を起こした。

 

戦乱で神社が焼失しても、庶民の暮らしを優先し、社殿の再建を後回しにした。

 

米軍のと戦時下、軍戦死者の法名に難癖をつけた憲兵に逆らい、ボコボコにされても引き下がらなった。

 

等々。

 

正義感が、強い一族なのだろう。

 

「百姓、庶民が最優先。事が起きると自ら先頭に立つ。

 

藤井家には、そんな気骨が脈々と流れている。」

 

とは、地域の人々の評判である。


67代目藤井秀直名誉宮司も、大変な人格者だったそうで、銅像建立とともに翁の言葉を記録した記念誌も出版されている。

 

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ごく一部をご紹介。

 

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人が死ぬと三年間はその御霊は荒霊(あらみたま)ですが、

 

五年経つと直霊(なおみたま)となり、

七年を経るとその御霊は産土(うぶすな)の神々や祖先の御霊に愛育浄化されて和霊(にぎみたま)となられます。

 

七、五、三と三つに分かれているのは、

 

過去、現在、未来ということにもなり、

 

神社のお祭りの紋が三つ巴であるのも

 

神様に過去、現在、未来をかけて御守護をお願いするからです。

 

七と五と三を足すと十五になります。

 

今なら十本が一つの単位ですが、昔は十五で一まとめ、つまり一把でした。

 

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十五といえば十五夜、

 

十五夜と言えば満月で、

 

その姿のように万事の願い事が満ち足りるよう神様に願いを込めて綯(な)い上げた縄が七五三縄なのです。

 

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日本の伝統文化について、私たちは知らないことが多すぎる。

 

今回、オチはない。。

 

【外部リンク】

https://www.takase.or.jp/