新潟県西蒲原郡
標高634m(東京スカイツリーと同じ)弥彦山を神体山として祀る神社である。
創建時期は、不詳。
祭神・天香山命(あめのかごやまのみこと)は、
古事記に登場する人物
高倉下(たかくらじ)
と同一とされる。
尾張氏の祖神とも言われるが、越後でも大切な神様である。
約2600年前、神武東征に参加し、ヤマト王朝樹立に貢献した。
神武天皇即位4年後に、越後開発の命を受けて弥彦の地に移住。
農耕、漁労、製塩、酒造などを教えて、産業興隆を大いに助けたと伝わる。
以来、越後鎮護の神、開発の神「おやひこさま」として祀られることになる。
古代の社殿
玉の橋
奥の宮が鎮座する山頂からは、越後平野が一望できる絶景スポットである。
戦国時代に荒廃したが、戦国大名上杉家からの神領を含む莫大な寄進により復興。
ちなみに、上杉謙信が信仰した戦の神・毘沙門天は、地域によって「たかくらさま」と言われることもある。
よって、天香山命(高倉下)も毘沙門天と同じく奉祀の対象のなった。のかも。。。
ところで、
新潟と言えば、
久保田千寿、〆張鶴とソースカツ丼だが、、
もうひとり忘れてはならないのが、
良寛さん
江戸時代の禅僧で、晩年は草庵に居を構え、欲とは無縁で寺も持たず、質素な生活とわかりやすい説法で、一般庶民に愛された人物。
和歌や漢詩、狂歌、俳句をよく詠み、書の達人でもあった。
辞世の句
「うらをみせ おもてを見せて ちるもみじ」
最期にこの句を遺すとは。。ぜひ見習いたい。
その良寛の直筆と思われる板碑が、境内の絵馬殿に残されている。
お題は、
「いやひこにまうでて(弥彦に詣でて)」
長歌なので、内容は、またそのうち。
【外部リンク】
http://www.yahiko-jinjya.or.jp/