愛知県豊川市
主祭神:大己貴命(おおなむちのみこと)
創建は奈良時代。
大宝年間(701-704年)に第42代文武天皇の病を鎮めるため、神官・草鹿砥公宣(くさかどのきんのぶ)を三河の地に派遣し、神々を祀ったのが始まりとされる。
祭神は、神代に時代にこの地を開拓したと伝わる大己貴命。
別名はご存じ、大国主命(おおくにぬしのみこと)である。
本殿の北側、奥宮が鎮座する本宮山一帯には、古墳群があり、古代から山全体をご神体とする山岳信仰の対象だったと考えられる。
この山を永く神霊を止め置く所「止所(とが)の地」としたため、後に砥鹿神社という名前になったという。
ここで、紹介したいのが、山中に残される磐座(いわくら)について。
昨今の神社ブームで、いわゆるパワースポットして取り上げられることが多くなった。
古来からの自然崇拝の一種で、祈りの場では、大木や山などを神が降臨し、宿るものを「ご神体」として、その中心においた。
時代ともに、神が鎮まる神殿が建てられるようになり、信仰の対象は神社という人口の建造物に移っていったが、今も境内付近に昔ながらのご神体が残っている場合が多い。
その中の一種、磐座とは、
「祭祀の時、人と交流するため、神が一時的に宿る岩石」
のことをさす。
今でも全国に4~500座は、存在するという。
特に有名なものとしては、大阪府の磐船神社や和歌山県の神倉神社などが上げられる。
巨石や古木、朝日とか富士山なんかを拝んでしまう日本人の習慣は、縄文、いや石器時代から培われたものだろう。
なんで、ここにあるの?
どうやって転がってきたの?
誰かが、押してきたの?
とか考える前に、思わず手を手を合わせてしまう。
たまに泣きそうになるのは私だけか。。。
【外部リンク】
https://www.togajinja.or.jp/index.html