三重県鳥羽市
主祭神:稚日女尊(わかひるめのみこと)
伊射波神社は、三重県鳥羽市郊外の伊勢湾に突き出た半島・加布良古崎の山中にある神社。
誠に失礼ながら、一之宮にしては僻地と言える場所に鎮座している。
創建は不詳だが、1500年以上の歴史があると伝わる。
由緒には、
「神代の昔、高貴な姫君・稚日女尊を加布良古崎に祭祀したことに始まり・・・」
とある。
志摩国の海上守護神として古代から崇敬されてきた。
別名・加布良古太明神とも称され、朝廷に捧げる贄物の一部を奉納するいう別格の扱いをも受けていたとのこと。
わざわざ不便な場所に祀られ、志摩国一之宮として大事に守られてきた神社とは、いったい。。。
謎を解くカギは、主祭神・稚日女尊(わかひるめのみこと)とは?にある。
日本書紀には、天照大御神の仕えた姫君として登場し、乱暴者スサノオのいたずらに驚いてあっけなく死んでしまう。
存在感がちょっと、、ない。
しかし、全く違う説も出てきている。
それが、
稚日女尊は、第7代孝霊天皇の皇女で、
実は、天照大御神を伊勢の地に祀った「倭姫命」で、
しかも、魏志倭人伝に登場するあの「卑弥呼」かも、
というもの。
信憑性はともかく、それだけこの場所に祀られた神様は、地域の人々にとって、とても重要な役割をもった「人」だったということなのだろう。
皇女・稚日女尊は、ひとり加布良古崎の山中にこもり、伊勢・志摩とヤマト王朝の繁栄をひたすら祈り、最後はこの地に葬られた。。
後に「卑弥呼伝説」になった。
とかいうストーリーだろうか。
とにかく、日本書紀の姫君とは別人だね。
【外部リンク】
http://kyoka.mie-jinjacho.or.jp/shrine/%E4%BC%8A%E5%B0%84%E6%B3%A2%E7%A5%9E%E7%A4%BE/