今週10月17日から「第84回日本オープンゴルフ選手権NEC」が開催される。
注目は、久々登場の石川遼。
7月の日本プロゴルフ選手権で復活の15勝、8月の長嶋茂雄Invitational セガサミーカップで、完全復活の16勝。
勢いに乗っての参戦になる。
で、その開催場所、九州ゴルファー憧れのコース「古賀ゴルフ倶楽部」について。
昭和22年、福岡県の古賀に西日本鉄道株式会社(略して西鉄)がもつ7万坪の土地を当時の副社長木村重吉が「ゴルフ場にしよう」と周囲の人々に話を持ちかけた。
戦争直後で資金も物資もなく、芝はグリーンだけ、カップにはブリキ缶を埋めこんだ全9ホールのいわゆる「サンドコース」が、現在のインコースにあたる場所に完成した。
これが、スタート。
4年後、全ホールの芝張り工事が完了。
8年後の昭和32年12月、地元古賀町、新宮町、米軍関係者などの協力もあり、遂に全18ホールの本格的なゴルフ場となった。
設計者は、上田治。
後に、「東の井上誠一、西の上田治」と称された日本のゴルフコース設計2大巨頭のひとり。
「柔の井上、剛の上田」
「男性的」とも「理数系」とも言われる作風が真骨頂で、設計したコースは現存するだけでも50を超えている。
玄界灘に面した白砂青松が美しいリンクスコース「古賀」
上田氏が戦後初めて手掛けたこの作品は、現在でも九州ナンバーワンの名門と言われ、同時に日本屈指の難コースとしても有名である。
なんせ、11年前ここであった日本オープン、通算アンダーパーで回ったのは優勝した片山晋呉だけからね。
しかも1アンダー。
2位は、当時17歳だった石川遼の3オーバー。。
今年は、いったい誰が勝つのか。
松本さん、火曜日のプロアマがんばってください。
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