10月21日(土)18;00~21;00「第23回博多灯明ウォッチング」が開催される。
開催エリアは、4つの町(奈良屋、大浜、御供所、冷泉)計20カ所以上という結構な規模だ。
櫛田神社やベイサイドプレイス、博多リバレインなど、お馴染みの観光スポットから街中の通りや公園、商店街など、至るところに数万におよぶ灯明が並び、幻想的な灯りでライトアップされる。
去年は、2万の人出で賑わった。(住吉も灯して・・)
ロマンティックがとまらないイベント、その元は、地元で300年以上続いている「大楠様の千灯明」がヒントになっている。
ここから本題。
大楠様とは、
今から約760年前、鎌倉時代中期に中国から博多に渡ってきた貿易商人・謝国民(しゃこくめい)のことである。
謝は、同時期に大陸で仏教を学び帰国した円爾(えんに/別名・聖一国師)を崇敬し、その活動を全面的に支援した。
円爾は、現在の博多駅前1丁目に臨済宗の寺院・承天寺を開山。
新しい教えを説くとともに、一緒に持ち帰ったうどん、蕎麦、羊羹、まんじゅうなどの製法を普及させた。
うどん、蕎麦だよ、うどん、蕎麦。
日本文化の原点をつくった人なのである。
また、当時流行した疫病を鎮めるため、町中を練り歩き、甘露水を聖水として撒いたのが、博多祇園山笠の発祥と言われる。
謝は、こうした円爾の活動に私財を投げ打って援助を続けた。
博多の街の発展に大きく貢献し、地元の住民に愛された謝。
その墓所に植えられた楠の木は、墓石を包むような大木に成長、人々はこの木を「大楠様」と呼ぶようになった。
毎年8月21日には、感謝と慰霊の気持ちを込め、大楠様が千もの灯明で灯されるというお話。
うどん、蕎麦、山笠。。。
もしなかったら、福岡の人口、10分の1くらいやろうなぁ~。
だって、ごぼう天も鴨南ざるも追い山ならしもないんだよ。
ほんと、ありがとうございました。
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