まもなく、博多には山笠の季節がやってくる。
毎年7月1日から15日まで、町は祭りムード一色。
昨年(2016年)ユネスコ無形文化遺産に登録された事もあり、今年はさらに盛り上がりを見せている。
歴史は古く、今年で776回目を数える。
地元、櫛田神社社伝によると、起源は西暦941年、当時すでに現在の祇園祭につながる行事は行われていたとのこと。
その後の鎌倉時代、地域で疫病が大流行した折、現在の博多駅前1丁目にある承天寺の開祖・円爾が町を回り祈祷したことからこの行事が庶民に広がっていった。
というかごめんなさい、今回紹介したいのは、山笠の奥深い歴史ではない。
期間中、多くの商売人達が、あたりまえのように自分の仕事を休むことについて、である。
わが博多住吉には、山笠の団体、いわゆる「流れ」はない。
が、「山笠かぶれ」は、いる。
「たしろめし ナムラ8超」の大将は、そのひとり。
通常営業では、ご飯おかわり自由とか、焼酎850円なんでも飲み放題とか、そんなのが多く、美味い、安い、早い。で、豪快。
地元の、特に若者には人気の飲み食い処である。
お勧めは、「地鶏レバー」「地鶏たたき」「もつ鍋」「ニラ玉」「マグロごま」「つなサラダ」・・・美味いよ~、安いし。
このお店が山笠期間中は、ほぼ休眠状態になる。
大将、曰く。
「もう年やけんね~、下に譲らんとね~」
その表情に「引退」の色はない。
・・・というところが好き。