今から3年前、博多区住吉1丁目と2丁目の境目に新しく建ったマンションの1階に、あるお店がオープンした。
名前は、「アトリエ木馬・博多ギャラリー」
家具生産高日本一を誇る福岡県大川市の家具メーカー・株式会社関家具が、運営する一枚板のダイニングテーブル専門店である。
大川家具の歴史は古い。
今から約500年前の室町時代、12代将軍足利義晴の家臣一族の1人・槙津久米之助が、船大工の技術を利用し「指物(さしもの:釘を使わず、木材に切り込みを入れ、差し合わせて組み立てた家具)」の制作を始めたのが、起源とされる。
以来、優れた技術と洗練されたデザインが受け継がれ、大川の名は、今でも日本を代表する家具の生産地として知られている。
世界でもその評価は高く、北イタリアの家具の町・ポルデノーネ市とは、1987年から姉妹都市の関係である。(・・どこ?)
関家具は、その伝統を受け継ぎ、昭和43年(1968年)に創業、家具の製造仕上げの「アーティスト」とも称される多くの職人達を育て上げ、大川を代表する家具メーカーに成長した。
平成23年(2011年)の夏、世界中の産地で厳選し、買い付けた原木をわざわざ大川に運び込み、自社スタッフの手で「一枚板」に加工、製造されたダイニングテーブルを展示販売するギャラリーの全国展開をスタート。
それが「アトリエ木馬」である。
形、色、何をとっても世界にひとつ、正真正銘の「一点物」
店内になるどのテーブルを見てもその姿は、存在感抜群。
何百年という年月を経て育った木材のあらゆる箇所を使用した家具である。
で、ギャラリーに入ると感じることがある。
真冬でもなんとも言えないお店全体の暖かみ。
真夏でも、博多特有のジメジメした蒸し暑さを感じない清涼感。
自然の香りに溢れた、思わず頬ずりをしたくなるような一枚板がいくつも並んでいる。(頬ずりは、お買い上げの後に)
森の中、もしくは住吉神社の参道のような気持ちよさを感じる場所である。
ちなみに関家具はソフトバンクホークスとアビスパ福岡のオフィシャルスポンサーだ。
地元愛にも満ち満ち満ちている。
【外部リンク】
ATELIER MOKUBA 博多ギャラリー | ATELIER MOKUBA (関家具工房 木馬)